今年もiLifeがバージョンアップしました。今回は「iWeb」という新しいWeb作成ツールが搭載され、写真やビデオなどを家族や友人と共有する機能が強化された形になっています。
まず、iPhotoですが、仕様上25万点の写真を扱えるなど大幅な基盤強化がはかられたほか、フルスクリーン表示による編集、ColorSyncカラープロファイルへの対応、カレンダー印刷などオンラインプリントサービスの強化がされました。また、RSSを使って特定のアルバムの写真を他の人のiPhoto 6と共有できる「Photocasting」にも対応しています(ただし、共有設定をする人には、.Macアカウントが必要)。取り込み時に、専用のライブラリフォルダに画像をコピーせず、ファイルを参照する設定が追加されるなど、細かな点で改善されているのも嬉しいところです。
次に、iMovie HD。ムービー編集にも「テーマ」が指定できるようになり、初心者でもすぐに撮った映像で楽しめるようになりました。タイトル作成も単に文字をのせるだけではなく、映画のオープニングのような凝ったものが簡単に作れるようになっています。GarageBandとの連携、ビデオポッドキャスト用映像への書き出しなど、機能強化もはかられています。
今回のiLifeでは、.Macとの連携も強く意識されており、その中でも際立つのが、新しく追加された「iWeb」アプリケーションです。iWebでは、テンプレートを選んで、文字や素材を入力するだけで、簡単にWebサイトを構築できるものです。用意されているテンプレートなどを見る限り、一般的なWebサイトを作るというよりは、家族や友人、グループなど内輪で楽しむ記念サイトを作ることに主眼が置かれている割り切った作りを感じました。
時間の都合などもあり、iDVDとGarageBandは紹介しませんでしたが、DVDからインターネットまで幅広いメディアに対応し、いっそう楽しめるバージョンアップといえそうです。
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