「コンピュータは知的生産のための自転車である」とは、昔さる偉い人(うっきー)が言ったことばですが、そのためのソフトウェアの定番がアウトラインプロセッサとマインドマップです。
箇条書き(上→下)のアウトラインプロセッサにくらべ、四方八方に広げて書き込んでいけるマインドマップは、あやふやなアイデアや概念を整理する段階で便利に使える、ブレーンストーミング御用達ソフトウェアです(逆に、きっちり計算したい時にはExcelの表の中で管理したくなります。用途によって道具の使い分けが必要ということです)。
『表現したい概念の中心となるキーワードやイメージを図の中央に置き、そこから放射状にキーワードやイメージを繋げていくことで、発想を延ばしていく図解表現技法。この方法によって複雑な概念もコンパクトに表現でき、非常に早く理解できるとされ、注目され始めている。 人間の脳の意味ネットワークと呼ばれる意味記憶の構造によく適合しているので、理解や記憶がしやすい。(Wikipediaより)』
ちなみに、「マインドマップ」という言葉は日本国内ではブザン・オーガナイゼーション・リミテッド社によって商標登録されています(以下、TM表記)。
マインドマップ(TM)は、人の話を聞いて整理するような場合にとくに便利です。実際、仕事で(資料ワープロとしての)Keynoteと(ビジュアライズ用ツールとしての)MindManagerを使わない日はありません。
最近では、Mac OS X上でもマインドマップ(TM)のソフトも豊富に登場してきており、よりどりみどり。開発よりのソフト、ビジネス系のソフト、コラボレーション系の機能、オンライン書き出しの機能を持つものなどさまざまです。
Mindjet MindManagerがすぐれているのは、打てば響く快適な応答性。作成できるマップの大きさに制限がないとか、マップの見た目がすっきりしているなどの点。しかし、なんといっても選択の決め手は「AppleScriptへの対応」。新バージョンのv8では、KeynoteやPagesなどのソフトとデータの書き出し/読み込みが行えるようになったり、ユーザー待望のFlash書き出しがサポートされたりと、v6→v7→v8とバージョンアップしてきた中で一番機能アップが著しく、期待しています(その分、値段がかなり高くなったのは気になりますが)。
人からもらった(大量の)データを整理するためにFinder上の指定フォルダ内の構造をマインドマップ(TM)に、ラベルの色を反映しつつ(自動で)図示してみたり、Mail.app上の特定のメールのやりとりをマップに(自動で)プロットしたりして、あやふやなデータを把握しやすくするために日々活用しています。
「猟奇的殺人鬼の部屋には壁一面にマインドマップっぽい資料が貼ってある」とは、TMUGのさる偉い人の発言ですが、それはテレビや映画の見過ぎです。っていうか、特定の映画の話(羊たちの沈黙)だけです。
■Mindjet MindManager 8 for Mac 34,545円 (税込)
http://www.mindjet.com/products/mindmanager-8-mac/overview
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