台風も iPhone見たさに 来襲す

いままでメーリングリストで色々話し合われていた予算の使い道の議論を先にしました。

まずはイーモバイルを使った回線確保。星川さんのD01HWと、山本さんが借りてきてくれたD01NEを試させてもらいました。速度的にはほぼ問題ない感じですね。多少パケットを落とすのか、時間がかかる場合もありましたが、リロードしたらすぐに来たりと、使い方を工夫すれば問題なさげでした。とりあえず山本先生が契約してしまったものの、病院にも自宅にも回線があるので使うシーンが極めて少ないということで、TMUGであらためて契約するんじゃなくてお借りしちゃう方向で検討することにしました。来月臨時総会を開いて、一回の賃借料等を細かく決める事にしました。

次にTMUG Awardの件。TMUGでMac界に貢献しているだろうという人に勝手に賞状を送ってしまおうというプロジェクトです。予算の都合で記念品の金額は適宜決めようということで、10月ごろにノミネートして、12月に受賞者を決定という手順にしようというところまで決めました。

他に、オリジナルグッズの製作にはあまり積極的な意見が出なかったのと、オリジナルソフトの制作については、さすがに予算規模が現実的でないということになりました。

3月入会の山本さん（恐らくTMUGでは3人目の山本さん）が初プレゼンでiPod用自作スピーカーのプレゼンをしてくれました。

既存のiPod用スピーカーに満足できず、音楽と日曜大工2つの趣味をを活かして自作に挑戦したそうです。趣味のキャンプで使いやすいように取っ手をつけたり進化を繰り返し、最近ではフラットな上面を活かしてMacBook用スタンドにもなるように変身を遂げたようです。巷で言われる「永遠のベータ版」って概念は案外この辺りが原点なのかも。

フォステクスのスピーカーを採用する等して音質重視で15kgにもなってしまっているそうですが、山本さんは次なる目標としてキャリアでモバイルしてしまうという意欲的なプロジェクトを遂行したいと述べておりました。完成した暁には、TMUG会場へはもちろんキャンプ場や電車の中でキャリアー付きスピーカーで音楽を聴いている姿を見かける事ができるかもしれません。

皆さんお待ちかね、約束どおりiPhoneを2台も持ってきてくれた星川さんのプレゼンです。

iPhone購入秘話から始まったプレゼン、星川さんの手元に届くまでの戦いの記録をまじえつつ製品の概要を順番に説明し、抜群の注目度でした。やはり気になるのかアクティベーションの話には特に注目が集まり、手に入れようか悩んでいる人には悩みがさらに増えたんじゃないでしょうか。

メニュー表示は英語なれど日本語の表示に問題はなく、iTunesでも綺麗な日本語で曲名を表示してくれます。今回は内蔵カメラで撮影した写真を指先だけでスクロールしたり、iTunesのCoverFlowを表示させるデモでしたが、それだけでもiPhoneの実力の一部を垣間見ることが出来たのが収穫です。

残念なのは表示が出来ても日本語入力が出来ない点です、と書こうと思っていたら、やはり同じ事を考えるのか実現してしまった有志の方々がいるんですよ、Webアプリケーションの形で日本語入力が可能になっているんです。いくつかのWebサイトがサービスを開始してますが、なかでもうけたのがその名も「哀 Mail」。Safari内に独自のキーボードを表示してまで日本語を入力したいのかと思うと、つい哀しくなってしまいます。Macからアクセスできるので、iPhone購入前に練習しておくのもいいかもしれません。

やはりというか日本で使えるのかどうかが最大の焦点な訳ですが、そもそもGSM携帯なのでアクティベーション出来たとしても電話できる訳ではありません。日本では正式には無線LANやBluetoothも含めて電波を出せないので、今回もAirPlaneモードという全く電波を出さないモードでのデモと相成りました。

今まで会員じゃなかったのが不思議なぴよまるソフトウェア の長野谷さんが、新たにパワーアップしたPiyoCastのプレゼンをしてくれました。

PodCastで付きまとっていた著作権との長い戦いに終止符を打つべく、AppleScriptで有名な長野谷さんが放った最終兵器、それがPiyoCastです。もうちょっと解説すると、PodCast内で使用する楽曲の部分を視聴者のローカルライブラリもしくは iTunes Storeの試聴曲から引っ張ってきて再生するという、巧妙な仕掛けで著作権から回避してくれる仕組みなのです。マッシュアップを取り入れたWeb2.0的だともいえます。

弱点らしい弱点と言えば、再生したい楽曲がiTunes Storeにもローカルライブラリにもないと再生できないという点でしょうか。あらかじめ視聴者に曲の有無を確認してPodCastを作成するか、レコード会社をiTunes Storeに参入させる運動でも展開しないといけません。

須藤さんのLaCie製FireWire接続スピーカーを助っ人に使いつつイーモバイルの回線を活用した長野谷さんのデモ、参加者のみなさんには「なるほどね」と感じてもらえたようですが、実際に体験しないとちゃんとわからない部類のものなので、長々と文章を読むよりもPiyoCastにアクセスして体験してもらうか何処かで長野谷さんから直々にデモしてもらってPiyoCastの能力を堪能してみてくださいね。

さすがにプレゼンの名手。終了時間間近の限られた短い時間の中でしたが、告げておいた予定終了時間ぴったりに収めてくれました。実に素晴らしぃ。